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登山中の熱中症の症状・予防・対策

登山中の熱中症の症状・予防・対策

こんにちは、新月ゆき(@Shingetsu_yuki)です。

近年の異常気象。
特に今夏2018年は、私自身、日々体感しています。
東京は灼熱だと。

熱中症対策必死と感じたため、
熱中症とは?登山中の熱中症対策とは?を取りまとめることにしました。

熱中症の救急搬送状況

まずは、総務省消防丁が公開している救急搬送状況から。

登山中の熱中症の症状・予防・対策
総務省消防丁の平成30年と昨年度比較の救急搬送状況です。

7月16日~7月22日までの全国の熱中症による救急搬送人員は、22,647人。

全体的に、熱中症の救急搬送状況が跳ね上がっています。
しかし、西日本の熱中症の救急搬送数が低く、地域独自の、もしくは各個人の熱中症対策の意識が高いのでしょうかね。

熱中症の症状

分類 症状
軽度 めまい、一時的な失神。皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳への血流が悪くなることにより起こる熱失神。こむら返りなど、部分的な筋肉痛・筋肉の硬直
中等度 頭痛、吐き気、嘔吐、下痢。全身的な疲労感、倦怠感、虚脱感。判断力、決断力の低下。心身共にぐったりとし、複数の症状がでる。
重度 呼びかけや刺激の反応に異変。言動が不自然。意識障害。手足、全身のけいれん。

私も軽度熱中症の経験が数回あります。
決まって季節は、夏。
日陰がない野外、長時間に渡る作業などをした時に。
細めに休憩、水分補給をしていても、軽い熱中症になります。
冷房のある部屋で、数時間休憩すれば、完治する程度の熱中症体験です。

身体への異変の経験はないのですが、登山中のけいれんは想像するだけで怖いですね。
山中で怖いものは何点かあるのですが、
私にとって最大の恐怖は

「自分の意志で、自分の身体を動かせなくなること」

いやー、怖いー。本当に怖いー。

登山中の予防

    • 水分の補給

30分毎に250~300ミリリットルの細めな水分補給。携行する水分量は個人差によるけれど、道中山小屋ありは1,5~2.5リットル。道中山小屋なしは2.0リットル以上。

    • 塩分の補給

汗で水分や塩分(ナトリウム)が流出します。そのため、携行する水分の1リットル以上、ポカリスエット・経口補水液にすると良い。塩分を含むあめ玉、梅干しもお薦めです。

    • 太陽熱の遮断

帽子と長袖インナーは必要です。夏は半袖でしょう!と思いますが、山は直接の太陽熱を浴びる機会が多々あり、吸汗性と速乾性があるインナーは便利です。熱中症予防だけではなく、軽度の日焼け(やけど)対策にも良いです。

季節は夏、日帰り登山かつ、道中に山小屋があるか否か等を考慮し、予防方法をまとめてみました。
熱中症になるとミネラルが不足するので、麦茶もお薦めです。麦茶には体温を下げる効果があります。

登山中の対策

登山中に熱中症になった場合、命の危機に直結します。
まずは、予防を第一にし、それでも熱中症になった場合の対処方法を記載します。

  • 日陰のある涼しい場所へ移動
  • 仰向けに寝て、脚を心臓より高くあげる
  • 衣類を緩める
  • 水分と食塩の補給
  • けいれんがある場合、筋肉を優しくマッサージ
  • 意識障害が改善しない場合、病院へ搬送

最後の「意識障害が改善しない場合、病院へ搬送」の判断と決断が、最も難しいと思います。
もしも、私ならばどうするか?と考えてみました。

<パーティ登山、他者が熱中症、意識あり><ひとり登山、私が熱中症、意識あり>
暫く様子をみる。けいれん等で歩行が出来ず、周囲の助けが得られないと判断した場合、救助を要請。

<パーティ登山、他者が熱中症、意識なし>
救助を要請。

<ひとり登山、私が熱中症、意識なし>
もう無理ー。

熱中症は予防第一です!!


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